すぐに来てくれた駅係員は、日本語と英語のどちらも少し話し、おしゃべりしながらT-moneyカードを取り出してくれた。日本へは何度か遊びに来たという。スマホの小さな画面で路線図を確認していると、なんとA全くらいの大きな紙に日本語で表記された路線図を差し出してくれた。路線ごとに色分けされていて、乗り換え駅もひと目で認識できる。
「わかりやすいですね」。そう伝えると、駅員のおじさんはこう言った。「東京で地下鉄に乗れるなら、ソウルの地下鉄なんてすぐに使いこなせますよ。なにせ東京の地下鉄の緻密さは、世界一と言われているんですから…!」
■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら