「小さな気泡が揺れてきらめくのも魅力」と話す塚本幸倫さん(左)と松之内星哉さん=京都市左京区の京都精華大【拡大】
大学生も夢中
京都精華大学(京都市左京区)には、“水槽学部”がある。もちろん正式な学部ではなく、同大デザイン学部のタナカカツキ客員教授と竹内一馬准教授が5年前、水草水槽の表現の可能性を探究するために立ち上げた、いわば「部活動」。勧誘もしていないが学生が次々と集まり、昨年12月にはコンテストへの出品作を制作した。デザイン学部4年で、“水槽学部”リーダーの塚本幸倫さん(21)は、「いちばんの魅力はライトに映えるきれいな緑。思い通りに育たないこともあるけれど、自然のものだから逆に自分の思い以上の水景を見せてくれることもあります」と魅力を語る。芸術学部2年の松之内星哉さん(23)は「自然のもので創造していくことに新たな発見がありました」と目を輝かせる。
竹内准教授は「科学が発達した中で、自然と人の手による癒やしの表現として、水草水槽は大きな可能性をもっていると思う」と話している。