訪日客の理想は「お金を使ってくれる人」 むやみやたらに数を求めない (2/3ページ)

2015.6.28 06:00

 そこで京都市の観光データを調べてみると、2014年で183万人の外国人が京都市に宿泊している。地域でみるとアジア(68%)、北米 (8.6%) 、ヨーロッパ(5.3%)、オセアニア(2.9%)とアジアからの観光客が群を抜いて多い。

 一方、宿泊、食事、土産などに使った消費額のランキングは、数のランキングとは様相が変わってくる。台湾 (16万9598円)、ヨーロッパ (14万3814円)、北米(12万1407円)、東南アジア(12万1080円)、オセアニア(11万9075円)であり、アジアでも数の多い中国からの観光客は5万8375円となっている。韓国も4万4422円だ。

 これらの数字からわかるのは、お金を使ってくれる人に来てもらうには、最近話題になっている中国人よりも、ヨーロッパや北米あるいはオセアニアの人たちに第一にプロモーションすべきということだ。またアジアの国々の人も台湾を筆頭に京都に来る人たちは、富裕層が多いとうかがわれ、これらの層へのアプローチが欠かせない。

 京都は一見の客に冷たいと称される。だからこそ、その高い敷居を跨げる喜びを用意するのだ、というようにも見える。

 さてアトキンソン氏は、ロンドンの大英博物館だけでも年間420万人が訪れているのだから、京都の200万人レベルは文化的象徴の場としてはあまりに少ないと指摘している。したがって、京都が数を求めないにしても母数を増やす努力をしないというわけにはいかないが、やはり優先すべき指標は客の支出金額だろう。

 彼は、そもそも同じ中国人観光客でも北米と日本では消費金額に差があり過ぎるとの事実を問題視しているのだ。

中国人観光客は、日本で平均23万円使うそうです

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