アラビア湾のコバルトブルーの美しい海と、真っ白な砂浜のプライベートビーチ、パームツリーに包まれて優雅に佇むドバイ最高峰のラグジュアリーリゾートのすぐ背後に、にょきにょきと超高層ビル群がそびえる光景は、なんだか奇妙な気もするが、いかにもドバイらしく見える。
さて、これらの景観を楽しむためには、なんといっても最前列のシートをおすすめしたい。無人・全自動運転で運行されているので、運転席や運転手を眺められないというのは残念だが、なにものにも遮られず、線路とその両脇に広がるビューを満喫できるのだ。
当然ながら、フロントシートを狙って入線を待ち構えていた。あぁ、それなのに。“セルフィー”では飽き足らなかったのか、家族連れの旅行者に、記念写真の撮影を頼まれてしまった。いくつもスマホを渡されてもたついているうちに、狙っていた座席には、とっくにほかの誰かが座っていた。
■取材協力:ドバイ政府観光・商務局
■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら