【江藤詩文の世界鉄道旅】ドバイ・トラム スーパーカーに並んでトコトコ走るのどかな路面電車 (2/3ページ)

2015.7.19 18:00

朝6時半過ぎから深夜0時半過ぎまで1日中走行しているドバイ・トラム。将来的には車内でWi-Fiサービスも始まるそうだ

朝6時半過ぎから深夜0時半過ぎまで1日中走行しているドバイ・トラム。将来的には車内でWi-Fiサービスも始まるそうだ【拡大】

  • 路線は、往復運行する複線と、4駅をループ運行する単線のふたつ。ラッピングカーをよく見かけた
  • ドバイでよく見かけた自転車マーク。レンタサイクルのスタンドには、きれいな自転車が何台も並んでいたが、なんせ気温は40℃超え。利用者はただのひとりも見なかった。比較的涼しい冬には、自転車愛好家が増えるらしい
  • モノレールの「パーム・ゲートウェイ」駅からトラムの「パーム・ジュメイラ」駅に接続するためのアクセス通路。道路を横断するだけでもとにかく長い!

 RTAは、交通手段は自家用車が一般的というドバイで、公共交通機関に切り替えて交通渋滞を緩和するために、それはさまざまな事業に取り組んでいる。「ドバイ・トラム」が開通する2週間ほど前には、11月5日に定められた「公共交通の日」を記念して、指定期間に公共交通機関を利用した乗客を対象に、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを行なった。そのプレゼントが、なんと現金1万ディルハム(約38万円)や重さ4キロの金塊というから、なんというか、さすがドバイ。

 そんなゴージャスなプロモーションを展開したにも関わらず、トラムには観光客がまばらに乗っているだけで、肝心なエミラティ(UAE人)を見かけない。後で聞くところによると、「トラムは遅い!」のが、その理由とか。

 そりゃそうだろう。トラムの平均時速は約20キロ。ドバイは、片道7車線ほどと広くてまっすぐな道路を、警察はパトカーとしてスーパーカー「ランボルギーニ」をぶっ飛ばし、タクシーでさえトヨタ車をばんばん走らせる土地柄だ。なるほど、トラムは遅い…。

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