昨年1月にスタートした少額投資非課税制度(NISA)に、ジュニア版ができるのをご存じだろうか。対象は0~19歳の子供。運用は原則として親権者が代行する仕組みだが、親子で話し合うことが「未成年者の投資教育につながる」と期待する声もある。実際に投資可能になる来年4月を前に、証券会社の投資セミナーで取り上げられるなど、関心が高まっているようだ。(池田美緒)
子育て世代に期待
「ジュニアNISA」は、来年1月から申し込み受け付けが始まる税制優遇措置制度。教育資金や結婚費用など子供の将来のための資産を、保護者に作ってもらいやすくするのが狙いだ。基本的な制度の仕組みは“大人版”NISAと同じだが、いくつかの違いがある。
まず、中長期的な運用を想定しているため、子供が18歳になる年までは株の売却代金などの払い出しに制限がある。災害時を除き、途中で払い出す場合、利益が出ていれば課税される。また、20歳になると自動的に“大人版”NISAが開かれる。口座を開設している金融機関の途中変更はできず、投資上限額は毎年80万円と、大人版より少ない。