大阪府岬町の「リモコン農園」ではスタッフが生育状況をチェック。依頼を受けて草を抜いたり、時にはアドバイスを送ることも【拡大】
パソコンやスマートフォンの画面で、遠く離れた畑で育つ野菜の生育状況をチェック。ボタン操作で草抜きや水やりなど“農作業”を依頼すると、やがて立派に成長し、収穫された野菜が自宅に届く-。オンラインで野菜を遠隔栽培するユニークな取り組みが注目されている。高齢化、過疎化で耕作放棄地対策に悩む地方のNPO法人などが提案したところ、都会で暮らす人々が「有機栽培の上、生育過程が見える安心感がある」と歓迎。利用者が増えているという。 (横山由紀子)
大阪市北区でレストランバー「ローレンス」を経営する伊東大史郎さん(42)は数日に1度、契約農園で育っている野菜をスマホでチェックする。6月下旬から、NPO法人「リライブ」が経営する大阪府岬町の農園の2区画で、ルッコラ、アップルミントの2種類のハーブを育てているのだ。
伊東さんはスマホで生育状況をみながら、草抜きや水やりなどを依頼する。「芽が出て葉が大きくなっていく様子を見るとうれしくなる。オンラインではあるけれど、“自家農園”で育てた有機栽培の食材として、店のサラダやカクテルに使いたい」と期待している。