若者に人気の山崎製パンの「ランチパック」。人の手を介さずに作られることでカビの発生を防いでいる【拡大】
最大汚染源は人間
小麦粉とバターなどシンプルな材料で作る自家製のパンに比べ、同社を含めた大手メーカーのパンは日持ちがいい。それはどうしてなのだろうか。
鈴鹿医療科学大の長村洋一副学長(薬学、臨床生化学)は「保存料を使用しなくても衛生環境に配慮した工場の無菌的な環境で製造されたパンは日持ちがいい。自家製のパンがカビやすいのは、素手で触ったり、家庭の台所が工場に比べカビが繁殖しやすい環境だったりするからだ」と説明。パンにカビが生える最大の原因は人間による汚染とする。
山崎製パンの場合は、パンを焼いた後の工程を完全に自動化し、人が手を触れないようにしているという。カビにくいのは「衛生環境に配慮した工場で作られているから」といえそうだ。