順天堂大学病院副院長・心臓血管外科教授天野 篤【拡大】
先日、これまで24年間勝利を得ることができなかった日本のラグビーチームが、世界最高峰のワールドカップで番狂わせとも思われる南アフリカから劇的な勝利を得て、その後もサモア、米国に勝利しました。
残念ながら決勝トーナメントには進めませんでしたが、その結果もさることながら、世界一と評価される猛練習が紹介されていました。これに対して異を唱える世論は聞こえず、さらに精進して次の日本大会ではもっと大きな成果をと期待は高まるばかりです。
われわれ医師の世界も一部の自己利益だけを追求する同業者が存在するうちは世界一にはなれないでしょう。全ての同業者が世界をリードする業績を賞賛し、さらなる成果を期待するようになって初めて世界一の医療体制と言えるのではないでしょうか。
番狂わせではない確実な進歩を勝ち取るためには、医師になることがゴールと考え、その後はしらけた観衆になるような若手を減らし、患者貢献・社会貢献を責務とする医療界を構築することが大切だと思うのです。