「パート芸子」が危機を救う? 江戸時代から山形の産業を支えてきた最上川舟運は、県内に京や上方の文化を根付かせました。その一つが山形の舞子・芸子、芸妓。戦後減少の一途だった古き良き文化に復活の切り札が生まれそうな気配です。
道のりは平坦ではありません。芸妓の減少が深刻になった約20年前、山形伝統芸能振興株式会社(やまがた紅の会)が発足。独立した存在で不安定だった彼女らを社員の「やまがた舞子」とし、座敷やイベントなどに出てもらい、社会保険制度も備えました。狙い通り、舞子になる若い女性は増えました。
しかし、舞子の経験を積み、芸子と呼ばれるようになっても、今度は「結婚・出産」の壁にぶつかり、芸妓まで進む人は増えません。そこで昨年4月、フルタイムの「社員」でなく、出番があるときだけ仕事するパート制度が導入されました。
「パート芸子」の美ゆきさんは子育てしながら座敷に出ています。母としての経験は客との会話の幅を広げたようで人気も上々。4歳の娘に応援されている美ゆきさんを見て、結婚、出産後も仕事を続けたい、という若い舞子も増えています。
三世代同居率、共稼ぎ率が全国1位の山形県。パート芸子が活躍する土壌はありそうです。
<プロフィル>
きくち・きみこ NHK山形放送局を経て、小学校教師に転身。その後フリーアナウンサーとして、司会をメインに活動。
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