保育園で「和食」食育 乳幼児期に正しい味覚・習慣を身につける (1/3ページ)

2016.2.6 17:12

給食は玄米を中心にした和食。2歳児からははしを使って食べる=福岡市早良区の高取保育園
給食は玄米を中心にした和食。2歳児からははしを使って食べる=福岡市早良区の高取保育園【拡大】

  • 福岡市相良区の高取保育園でみそ造りに参加する3歳の安武はなさん(左)と母の千恵さん=平成17年撮影(安武信吾さん提供)

 幼いうちから素材の味を生かした和食を中心とした食事をし、正しい生活習慣を身につけることを重視する保育園が注目されている。近年は、味を正しく認識できない味覚障害の子供たちも増えているとされ、伝統的な和食の良さが保育現場でも見直されている。(戸谷真美)

 玄米ご飯の給食

 「ご飯は左にありますか? お汁は右にありますか?」「100回かんで食べましょう」

 1月上旬、福岡市早良区の高取保育園(園児数217人)。机に並んだ給食を前に、当番の子供が声をかける。この日のメニューは、餅きび入り玄米ご飯、がんもどきのうま煮、ホウレンソウのみそ汁に納豆。一見すると“地味”な献立だが、子供たちはみなきちんと食卓につき、楽しそうに食べ始めた。

 「保育園のご飯はいつもおいしいよ」。年長の5歳児クラスの男児は元気に話した。同クラスを担当する保育士の尾形妙子さん(60)は「子供たちはいつもほぼ完食。きちんとした食生活が、集中力を育むことにもつながると思っています」。同クラスでは、配膳(はいぜん)や食器洗いも子供たち自身が行っている。食器は瀬戸物だが、子供たちが割ってしまうことはほとんどないという。

「子供たちは起きている時間のほとんどを保育園で過ごす。だからこそ…」

産経デジタルサービス

IGN JAPAN

世界最大級のビデオゲームメディア「IGN」の日本版がついに登場!もっとゲームを楽しめる情報をお届けします。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。