リーガロイヤルホテル新居浜(愛媛県新居浜市)でもお遍路が目的とみられる団体客の予約が好調な滑り出しだ。2月23日時点で3月の客室稼働率は前年の10ポイント増となる9割超で推移。同ホテル企画室の加藤泰子チーム長は「お遍路では一般観光客と違い、朝夕の2食付きを利用する宿泊客が多く、客室単価のアップも狙える」と話す。
弘法大師・空海が修行を重ね、万人を救う霊場を約1200年前に開いた足跡を弟子の修行僧がたどったのが四国遍路の始まりといわれる。
現在は定年後の第2の人生のワンシーンとしてお遍路を始める一般客が増え、定かではないが、遍路人口は年間数十万人といわれている。亡くなった夫の供養に訪れる女性や、リタイア後の社会とのつながりを求める高齢夫婦らも多い。近年はタレントや著名人がお遍路を始めたことが話題となったことから、若いカップルや外国人旅行客にも広がっており、新たな旅行需要として関連業界の商機につながっている。