白内障手術、術後の見え方に不満? 過度な期待は禁物 (3/4ページ)

2016.3.19 17:10

近くに焦点を合せた単焦点レンズの見え方。遠くは焦点が合わないので眼鏡が必要(日本アルコン提供)

近くに焦点を合せた単焦点レンズの見え方。遠くは焦点が合わないので眼鏡が必要(日本アルコン提供)【拡大】

  • 近くと遠くの両方に焦点が合う多焦点レンズの見え方。眼鏡は必要ないが、コントラストが少し悪い(日本アルコン提供)

 老眼解消の多焦点

 一方、多焦点レンズは基本的には自費診療となるが、先進医療として認められている医療機関では負担額が一部軽減される。全国に約480施設あり、費用は片目で約30万~50万円。高額だが、遠くと近くの両方に焦点を合わせることが可能なことから、老眼の解消などを期待して選ぶ人が多いという。ただし、白内障以外の目の病気がある場合は適応とならない。

 ほとんどの人は、術後に眼鏡が不要になるほど回復する。しかし、見え方に慣れるのに時間がかかるほか、夜間に明かりがぼやけたり、コントラストが悪いなどのデメリットもある。見え方への不満から、単焦点に交換する再手術を受ける人もいる。東京都内の病院で平成20~25年にかけて多焦点レンズにした52件(片目)のうち、3件(同)が単焦点に交換する再手術を受けていた。日本医科大医学部の高橋浩教授(眼科学)は「多焦点はまだ発展途上の技術。デメリットがあることも理解した上で選択してほしい」と説明する。

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