「保育園落ちた日本死ね!」問題 収入の半分以上が保育料に消える母親も (3/4ページ)

2016.3.19 17:10

 別々の認可外保育所に長女(3)と次女(1)を預ける東京都練馬区の会社員の女性(32)は、月の保育料が13万円に上る。「収入の半分以上が保育料に消えていく。何のために働いているのか…」と漏らす。

 防音壁必要…1年以上開園ずれ込む

 問題の背景には、施設の整備や人材確保が難しいことがある。

 子供の声などを問題視する近隣住民の反対で保育所の整備が計画通りに進んでいない地域は少なくない。

 東京都目黒区の認可保育所は、昨年4月の開園予定が今年6月までずれこんだ。防音壁設置などの対策で開園にこぎ着けたが、園を運営する会社の担当者は「平穏を守りたい住民の思いは分かる、しかし、保育所は住宅地にこそ必要」と訴える。地価や不動産賃料が高いことも足かせとなっている。

 平均より11万円安い月給…定着阻む

 保育士不足も深刻だ。今年1月時点の東京都の保育士の有効求人倍率は6・24倍と全国トップ。埼玉県は3・45倍、大阪府は2・75倍と、都市部で高い傾向だ。一方、最も低い群馬県は0・9倍だった。

「20代半ばで手取り17万円。事務作業も多く…」

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