吸引機械や冷却材(スノードライアイス)の噴霧機材を導入で住民の健康への影響に配慮し、部屋の調度品を傷めないように配慮。このほかにも、有機リン系殺虫剤による防除も行っており、駆除実績はまさに“倍々ゲーム”で飛躍的な伸びだという。約9割が薬剤抵抗性種(スーパー南京虫)の駆除依頼だ。
相談を寄せてくるのは、ホテルや旅館、一般家庭をはじめ大きな病院からもある。同社広報担当者は「全国にサービス拠点を持つ強みから、今後は駆除後の定期点検も含め、この分野のサービスをさらに充実させたい」と話している。
荷物、スーツケースに潜む?
一般社団法人大阪府ペストコントロール協会の曽谷久嗣副会長は「何よりも、スーパー南京虫を家に持ち帰らないことが重要」と指摘する。特に海外旅行や出張でホテルなどの宿泊機関を利用した際は、「スーツケースの内外を、特に念入りにチェックした方がいい」と話している。
スーパー南京虫は、成虫で体長5~8ミリ。スーツケースの車輪のすき間などに潜んで旅行者と一緒に行動したり、衣類や別送品の箱などに着いて持ち込まれる可能性が否定できない。