調査研究やコンサルティングを展開する国際戦略デザイン研究所の林志行CEOは、自らも過去にアジア圏での出張で南京虫の被害に遭った経験から、「海外のホテルの部屋では、直接、スーツケースを床などに置かないよう注意する」と話す。南京虫対策として備え付けの専用ラックを使用することを習慣にした。
さらに、危機管理の視点からも「ホテル外のレストランで食事する場合や、タクシーで移動する際にも細心の注意が必要」とアドバイスを送る。
業者向け駆除剤にも力を入れる大手殺虫剤メーカー、大日本除虫菊(KINCHO、大阪市)によると、室内でスーパー南京虫が発生すると、部屋の隅やベッドの浦などに南京虫特有の糞「血糞(吸血した人血に由来する黒い糞)」が見つかるという。同社は「そんな染みを見つけたら、保健所や駆除業者に連絡し、被害拡大を防いでほしい」と呼びかけている。