川島医師は以前から成人の感染に関心を持っており、今回、地域内での流行に気付き、疑いのある人には積極的に検査をしていたため、森本さんも早く診断できた。ただ、検査に健康保険が適用されるのは妊婦だけで、それも種類が限られる。川島医師は「正しい診断には検査を受けやすくすることが必要。保険適用の範囲を広げるべきだ」と訴えている。
【用語解説】ヒトパルボウイルスB19
リンゴ病(伝染性紅斑)の原因となる、人にのみ感染するウイルス。「パルボ」はラテン語の「parvus(小さい)」に由来し、ウイルスの大きさは20ナノメートル(ナノは10億分の1)。リンゴ病だけでなく、ほかの疾患の原因となることもある。赤血球の寿命が短くなるために起きる溶血性貧血などの血液疾患患者が感染すると、急性の重い貧血症状を起こすことがある。