堤義明や森泰吉は、地価狂騰と軌を一にし、「バブル崩壊」とともにビリオネアランキングの世界一の座から滑り落ちた。彼らにとって代わったのが、世界戦略商品「Windows95」を引っ下げて登場したマイクロソフト創業者のビル・ゲイツである。
1995年にビリオネアのトップに躍り出たビル・ゲイツは、「Windowsシリーズ」の爆発的売り上げに連動する形で、以後2007年までの13年間、トップの座を定位置とし、「もはや不動か」と思われたビル・ゲイツだったが、翌2008年に「投資の神様」ウォーレン・バフェット(投資持株会社バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO)にトップを奪われた。
30年間で17回トップになったビル・ゲイツ
しかし、2008年秋に起きた「リーマンショック」の影響で、世界長者は軒並み資産額を減らした。ビル・ゲイツやウォーレン・バフェットも例外ではなく、減額差でビル・ゲイツが再び世界一を奪回したものの、ラテン・アメリカからダーク・ホースが現れた。
2010年~2013年までの4年間、ビリオネアのトップの座を占めたカルロス・スリムだ。