カルロス・スリムの勢いを見て「ビル・ゲイツも、もはやこれまでか」と思った人も多かったが、ビル・ゲイツは違っていた。2014年に再びトップ奪還を果たすと、今年まで3年連続でトップに君臨し続け、その勢いはとどまるところを知らない。
過去30年間のビリオネアランキングでトップに輝いた「世界の大富豪」は、何人いるのかというと、たった5人しかいない。彼らを「ビリオネア・オブ・ビリオネアズ」と呼ぶなら、その玉座に座るのはビル・ゲイツである。トップを取った回数は、(1)ビル・ゲイツ17回、(2)堤義明6回、(3)カルロス・スリム4回、(4)森泰吉郎2回、(5)ウォーレン・バフェット1回で、他を圧している。
堤義明や森泰吉郎は、未曽有の地価高騰をもたらした「バブル期」という特殊な時代に咲いた“あだ花”として世界史にその名を刻んだといえる。