【江藤詩文の世界鉄道旅】タリス(2)オフィスは“紅い列車” ジャージで働くクリエイター達 (2/2ページ)

2016.5.22 18:00

ひと際目を引くビジュアルのタリス

ひと際目を引くビジュアルのタリス【拡大】

  • 各車両のガラスのドアには「ニュー・フリーWi-Fi」の掲示が。案内図もヨーロッパらしくおしゃれ
  • 「タリスネット」のトップ画面。車内サービスなども見やすくまとめられている
  • ちなみにこれ、許可を得て撮影しています。カメラを向けてもこのリラックスぶり

 タリスは今年の4月に新しいハイスピードWi-Fiシステムを全車両に搭載した。それに伴って、これまでは乗車券の種類によって有料だったインターネットが、座席クラスを問わず全席で利用できるようになった。試しにアクセスしてみると、メルアドを登録するだけと簡単なステップで接続できる。列車にしては状態が安定しているから、出勤中のビジネスマンは車内でも寸暇を惜しんで仕事をしているわけだ。

 件の男性も、これから仕事のミーティングに向かうところだという。しかしスーツをきちんと着込んだビジネスマンが多いのに、なぜか私の隣りはふたりとも部屋着みたいなスウェット姿。私の視線に気づいたのだろうか。「くつろいだファッションで仕事するのが一番」と言う。企業に属さず、場所や時間に縛られずに働くフリーランスらしい。日本でも注目された“ノマドワーカー”だ。

 「ノー・スーツ、ノー・オフィス、ノー・ルール」と笑う彼。“ルージュトレイン”が仕事場なんて、なんだかとってもうらやましい。

■取材協力:ベルギー・フランダース政府観光局

■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら

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