つまり、営業職では相対的に男性に比べて女性のアウトプット力が低いとの見立てだ。
もちろん同じ営業でも業種によって違うだろう。また同じ営業系でも接客などの販売職で活躍している女性は多い。
だが、BtoBの大口の受注を獲得する営業では製品力よりも時にウエットな人間関係を上手にくぐりぬけることが「成約」につながることも多い。
発注権限を持つ幹部クラスはまだ男性が多く、女性営業職に対する先入観や偏見を持っている人もいるだろうし、能力以前に女性に不利な環境という事情もある。
女性登用ブームの裏にある「差別」
一方、技能蓄積時期の結婚・出産・育児などのライフイベントによるキャリアの中断がアウトプットに影響を与えることはよく指摘されることだ。また、それ以上に問題なのはライフイベントが結果的に本人のキャリアアップに対する意欲を失わせることだと指摘するのはネット広告会社の人事担当者だ。
「入社後から20代後半ぐらいまでは女性社員も男性と同等に成果を出すし、キャリアアップを目指す女性も多い。ところが、出産・育児で1~2年のブランクがあると、その間に上昇志向が消えてしまう女性も少なくない。上昇志向が戻るまでに5年ぐらいかかる人もいる。復帰後もそれなりの仕事はこなすが、管理職になって上を目指すという女性がぐっと減る。当然ながら、アウトプット能力も男性に比べて低下してしまうし、これをどうするかが最大の課題だ」