EU離脱派が勝利した国民投票の結果を喜ぶ英独立党のファラージ党首(前列中央)ら=24日、ロンドン(ロイター=共同)【拡大】
円高と株価値下がりを懸念する声の一方、英国のEU離脱で予想されるポンド安、ユーロ安。ヨーロッパ方面への海外旅行を手がける旅行業界の関係者からは、「旅行意欲が高まる」「買い物や長期滞在も増えるのでは」と期待の声が上がった。
大手旅行各社のパンフレットには現在、10、11月ごろまでのツアー商品が並ぶが、ポンド安、ユーロ安が継続しても旅行代金に反映されるのは「早くて年明け以降」。ただ、小回りのきくインターネット限定の旅行商品など、各社が新たなツアーを展開する可能性もあるという。
ヨーロッパ方面の旅行商品は、昨年11月のパリのテロ以降低迷していたが、原油安で燃油サーチャージが一部無料となったことなどを受けて、回復傾向にあったという。日本旅行の担当者は「回復の“追い風”になる可能性はある」と期待を寄せる。
ただ、円安で飛躍的に伸びていた海外からの訪日客は、円高が続けばマイナスに転じることも予想される。ある旅行会社は「欧州や米国などからの旅行客が多いので、影響が心配」。別の大手旅行会社の担当者は「円高で日本企業が打撃を受ければ、旅行などの意欲がそがれてしまう可能性もある。予測は難しく、慎重な対応が求められる」と話した。