
ミラーに映る車窓を眺めながら12号車でカフェタイム【拡大】
無表情にも雄弁にも見える古武家賢太郎さんが描いた人物や動物たちが、ここは芸術を鑑賞する場だと無言で訴えてくるが、片目はすっかりショーケースに釘付けだ。ここは日本一の米どころ。「魚沼産米粉のバニラケーキ」とさんざん迷って、大ヒットしているという「佐渡クリームチーズのレモンケーキ」とツバメコーヒーを購入した。車内を移動しながら味わえるように、あらかじめテイクアウトのスタイルにセッティングしてある心遣いが日本的でうれしい。
後ろ髪を引かれつつ「カーブドッチ」には背を向けた。その理由は次回お話したいと思う。
■江藤詩文(えとう・しふみ) 旅のあるライフスタイルを愛するフリーライター。スローな時間の流れを楽しむ鉄道、その土地の風土や人に育まれた食、歴史に裏打ちされた文化などを体感するラグジュアリーな旅のスタイルを提案。趣味は、旅や食に関する本を集めることと民族衣装によるコスプレ。現在、朝日新聞デジタルで旅コラム「世界美食紀行」を連載中。ブログはこちら