【江藤詩文の世界鉄道旅】アントワープ中央駅(1)ベルギーが誇る世紀の名作 “世界一美しい”風情ある駅舎 (1/2ページ)

2016.6.5 18:00

待ち合いホールを抜けてプラットホームへ

待ち合いホールを抜けてプラットホームへ【拡大】

  • 街一番の目抜き通りの突き当たりに佇む「アントワープ中央駅」
  • 「アント(手)ワープ(投げる)」の名前の由来となった伝説の英雄「ブラボー」像
  • 入り口を内側から見たところ
  • ベルギー特産の色大理石を用いたクラシカルで豪華な待ち合いホール
  • やっぱり見たいですよね。『フランダースの犬』に登場するルーベンスの絵画

 ベルギー第二の都市アントワープといえば、日本人にとっては何といってもあの涙をよぶ名作アニメ『フランダースの犬』の舞台であり、見どころは“ネロとパトラッシュ”が終にその前で息を引き取る巨匠・ルーベンスの大作だったりするのだが、世界ではあの感動作品は意外と知られていない。ベルギー人いわく「そんな悲しい話を子どもに聞かせたら、子どもがなかなか寝なくなって困る」そうだし、アメリカに至っては、なんと“実は仮死状態だったネロは生き返り、幸せになった”と、なんだか腑に落ちないハッピーエンドを自由につくりあげているくらいだ。

 それじゃあアントワープはといえば、世界では“ファッションとダイヤモンド”の都市であり、3大名所はルーベンスの作品を収蔵する「アントワープ聖母大聖堂」(ちなみに『フランダースの犬』に登場する作品はメイン展示ではなかった!)、市庁舎前の「マルクト広場」にそびえる「ブラボー像」、そして「アントワープ中央駅」だ。

 1905年にベルギーを代表する建築家ルイ・デラサンセリの設計によって1905年に完成した「アントワープ中央駅」は、2011年にはアメリカの旅行雑誌「トラベル・レジャー」のウェブサイトで、2014年にはイギリスのホテル予約サイトで発表された「世界でもっとも美しい駅」ランキングにおいて、双方でトップに輝いている(ちなみに日本からは「金沢駅」が両方にランクイン)。

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