年収激減、ビンボー弁護士の悲惨な現実 資格エリートだったはずが…なぜ? (2/4ページ)

2016.7.17 17:10


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 700万円弱といえば、社員数1000人以上の大企業における、大卒・大学院卒者の平均年収とほぼ一致する水準です。1200万円といえば、同じく大企業の部長クラスの平均年収となります。2008年当時は大企業の部長並みだった年収が、わずか6年ほどの間に、全社員の平均水準くらいにまで下がったということになります。

 平均で捉えると、まだ食べていける水準ではありますが、実際には数千万、あるいは億を稼ぐ人もいる業界です。反対に、年収200万円、300万円といった低所得者も少なくないのです。日本最難関の資格を合格してきたエリートとしては、心もとない実態と言えるでしょう。

 「需要と供給」のバランスに尽きる

 では、なぜ弁護士は、儲からない職業になったのでしょうか?

 答えは明らかで、弁護士の数が増えすぎたのです。

 先述した「弁護士白書2015」では、表の数値も紹介されています。全国の弁護士人数は、2006年に比べて、2014年は実に約1.6倍にまで急増しています。これは、政府が進めた政策によるものです。

現在の法曹人口が、我が国社会の法的需要に十分に対応することができていない状況にあり…

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