
「BLEACH」に「ハイキュー!!」に「テニスの王子様」に「こち亀」。数々の2.5次元ミュージカルが上演されている【拡大】
キャラクターを演じる役者が卒業して、他の舞台やドラマ、映画などで活躍するようになる一方で、これが初舞台というような役者が参加して来る。観客はこうした新人を応援しに劇場へとかけつける。ここに“テニミュ”が10年以上経った今も人気を失わず、「2.5次元ミュージカルの成功例」と呼ばれるまでになった理由がある。
日本2.5次元ミュージカル協会の調べでは、2.5次元ミュージカルの15年の観客動員数は145万人で、前年の128万人から大きく伸びた。タイトル数も前年の91タイトルから15年は100タイトルへと増加した。劇場の閉鎖や改修が相次ぐ“2016年問題”が取りざたされている今年も、「刀剣乱舞」など人気作品の舞台化があって人気が衰える気配はない。
2.5次元ミュージカルが強い支持を集めている理由は何か。松田氏は「バーチャルの普及で、リアルの希少価値が高まったこと」があると話す。「ネットが普及して、映像でも音楽でもすぐに手に入ってしまう。こうなると逆に、すぐに手には入らないリアルなものが見たくなる」。その好例が演劇だ。役者たちが肉体を駆使して演じ、それゆえに毎回少しずつ異なる舞台は、劇場に行かなければ楽しめない。