東大教授の平均年収1172万円 “化石教授”が高給取りの理不尽な世界 (2/6ページ)


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 また、東大のデータで、平均年収は1200万円弱でしたが、最低は800万円台から最高1800万円台と、約1000万円の開きがありました。

 民間企業であれば、業績や評価の差ということも考えられますが、そうではなさそうです。

 所属学部や諸手当の違いといった要素はあるものの、ベースとなる給与額は、年功的に昇給するしくみが大半です。国立大学法人になったとはいえ、もともとは国家公務員ですので、公務員の給与体系を引きずっているのです。

 また、実態として、各人の業績や実力の違いはあるものの、他人に評価されることを極端に嫌う人たちの集団です。したがって、おそらく年収800万円台というのは、若くして教授に登りつめた期待の星、という可能性が高いでしょう。

 大学に通ったことのある人なら、何十年も同じ講義を繰り返している、化石のような教授の授業を受けた経験があるのではないでしょうか。このような化石教授こそが高給取り、という理不尽な世界なのです。

さて、ここまでは、大学から支払われる給与の話です