【江藤詩文の世界鉄道旅】グランドキャニオン鉄道(1)死ぬまでに1度は行きたい“あの絶景” 観光列車でアプローチ (1/2ページ)

2016.9.11 18:00

早朝から出発準備を進めるグランドキャニオン鉄道
早朝から出発準備を進めるグランドキャニオン鉄道【拡大】

  • ディーゼル機関車の運転席からの眺め
  • グランドキャニオンに乾杯!
  • 鉄道旅のお供はカウボーイたち
  • サウスリムのビューポイントから眺めたグランドキャニオン
  • 駅構内にも鉄道ファンを魅了する展示が多い

 “国立公園の宝庫”といわれ、手つかずの壮大な景観が息づくアメリカ・アリゾナ州のなかでも、一生に一度は行きたい憧れの公園といえば「グランドキャニオン国立公園」。500~600万年とも推測される、気の遠くなるような年月をかけてコロラド川が浸食した赤い大地は、長さ446km・深さ1800mにも達し、もはや人智など到底及ばない宇宙の惑星のように圧倒的なスケールのパノラマを誇る。

 そんなグランドキャニオン公園へは、バスやレンタカーといった陸路のほか、セスナやヘリでの遊覧飛行などさまざまなアプローチ方法があるが、鉄道ファンなら見逃せないのがこちら。グランドキャニオン観光の拠点となる街「ウイリアムス」と、いくつものビューポイントがあるグランドキャニオンの南側「サウスリム」を結ぶ「グランドキャニオン鉄道」だ。通常スケジュールの場合、夏場はディーゼル機関車、冬場は蒸気機関車が客車を牽引し、片道2時間15分で1日2往復している。

 2016年の夏季スケジュールは第1便がウイリアムス9:30発サウスリム11:45着/サウスリム15:30発ウイリアムス17:45着、第2便はウイリアムス10:30発サウスリム12:45着/サウスリム16:30発ウイリアムス18:45着。グランドキャニオン散策がメインの場合、観光客はツアーバスなどでアクセスし、公園内にいくつかあるロッジやホテルに泊まったり、キャンプをしたりして公園内で数日を過ごし、復路の交通手段として「グランドキャニオン鉄道」を選ぶのが一般的だ。そのため往路に比べて復路は車内が賑わっているし、次回以降に詳しく述べるが、車内でのエンターテインメントも復路のほうが充実している。

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