
認知症予防の運動に取り組む高齢者たち。2025年には700万人、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると試算されている【拡大】
◆介護費用は400万円超
高齢者の介護は、在宅、施設入所、遠距離介護など、ケースによってさまざまな介護費用が発生する。在宅介護の場合、必要なお金は大きく分けて二つある。一つは、訪問ヘルパーやデイサービスなど公的介護保険の介護サービスの利用費、もう一つは医療費やオムツ代など介護サービス以外の費用である。
家計経済研究所の「在宅介護のお金とくらしについての調査」によると、介護サービスの利用費は月3万7000円、介護サービス以外の費用は月3万2000円。これらを合わせた在宅介護に必要な費用は、月6万9000円かかることが明らかになった。また要介護度が上がるにつれ、介護サービスの利用料が増えるため、支出額が上がることもわかった。
さらに介護にかかる期間は、決して短いものではない。生命保険文化センターの「生命保険に関する全国実態調査」によると、過去3年間に介護の経験がある人に対して、どのぐらいの期間介護を行ったのかを調査したところ、介護の期間は平均で4年11カ月であった。毎月発生する介護費用と介護期間をかけあわせると、400万円を超える介護費用が必要になることが予想される。
◆保険料の上昇さらに続く
2000年からはじまった介護保険。利用者の増加とともに、介護保険料も年々増加している。厚生労働省老健局が発表した「介護給付と保険料の推移」によると、介護保険の制度ができた当初の保険料は全国平均で2911円だったが、現在は5514円と2倍近くになっている。団塊世代が75歳以上になる2025年には、さらに8165円にまで膨れ上がる見込みだ。