
看護師・平田祐子氏【拡大】
◆いつでも専門家を頼って
現役ビジネスマンのみなさんの多くは、親の認知症は心配しても自分の認知症は関係ないと思いがちです。ただ、現場では若年性の認知症患者も増えています。心の健康は、体の健康にもつながります。ちょっと変だと感じたら、早めに受診することをおすすめします。もちろん家族や身近な人が認知症と診断されても、あきらめないでください。家族で懸命に介護をすることも大切ですが、本当に介護が辛くなる前に、日頃から疑問に感じたことがあったら、いつでも専門家である私たちを頼っていただきたいですね。ご家族の気持ち、ご本人の気持ちを尊重しながらサポートしていくのが、私たちの役割だと考えています。
◇
【プロフィル】平田祐子
ひらた・ゆうこ 看護師、都筑ハートフルステーション療養管理部長。東京都立広尾看護専門学校卒業後、聖マリアンナ医科大学病院などに勤務。2001年医療法人活人会介護老人保健施設都筑ハートフルステーション療養管理部長となる。認知症ケア上級専門士。
■ □ ■
□介護ブロガー・工藤広伸氏
■認知症である母の元気の源は、毎日の食事
40歳のとき、子宮頸がんでアルツハイマー型認知症の祖母と、ピック病という認知症の母の介護が始まりました。東京から岩手県の実家まで500キロ。祖母は介護を始めてから1年後に亡くなりましたが、もうすぐ5年目になる母の遠距離介護は今も続いています。
母は、同じことを何度も言ったり、薬の管理ができない症状はありますが、料理をすることは得意です。昔からレストランの味を家で再現できるほどの腕前だった母は、今も自分で台所に立ち、料理を作っています。凝った料理はできませんが、症状が落ち着いているのは、毎日の料理のおかげかもしれません。