【江藤詩文の世界鉄道旅】古きよきアメリカ西部のカウボーイ グランドキャニオン レイルウェイホテル(1) (1/2ページ)

2017.1.8 18:00

ホテルのメインエントランス付近には、1923年製のシェイ式蒸気機関車の現物が展示されている
ホテルのメインエントランス付近には、1923年製のシェイ式蒸気機関車の現物が展示されている【拡大】

  • グランドキャニオン レイルウェイホテルのスタンダードルーム。クッションにSLがデザインされていたり、壁にはモノクロの鉄道写真など鉄道好きの心をそそる
  • ダウンタウンまで来てみたらこの人だかり。銃声の正体はこれだ。カウボーイが突然現れてパフォーマンスをするそうだ
  • ウイリアムズのダウンタウンには、まるでキューバのハバナかと思うほど多くのクラシックカーが集まっていた
  • 朝食後、客室に戻ろうとしたら展示されたSL機関車の横をこれから乗車するディーゼル機関車が通過して行った

 バンッ、バーンッ!!

 すぐ近くで銃声が響き渡る。まったく予期していなかったうえピストル音に不慣れな私は、思わずびくっと立ち止まりあたりを見回した。初めて訪れる街ではいつも少しだけ臆病になる。そのうえここはアメリカ西部。ウイリアムズのダウンタウンは暮れなずんでいた。

 グランドキャニオン鉄道が運営するアメリカらしいホテル「グランドキャニオン レイルウェイホテル」がある街ウイリアムズは、かの有名なアメリカ横断路「ルート66」上にある。アメリカ文化発祥の国道といわれる「ルート66」はアメリカ人の誇り。チェックイン時にも真っ先にウイリアムズのダウンタウン散策を薦められた。ホテルからダウンタウンまで徒歩5分。治安は比較的いいと言う。そう聞いて外に出た途端にこれだ。

 ま、後でわかったことだが銃声は空砲で、ストリートパフォーマーによる演出だった。銃の音を聞いても誰も驚かず子どもまでゲラゲラ笑っている。パフォーマンスをしているのは本物のカウボーイ。現在のカウボーイたちは観光業に就いたりパフォーマーになったりするほか、パークレンジャーとして環境保護にも力を入れているそうだ。ショートコントのような演し物はとてもおもしろかったが、銃の乱射は心臓に悪いのでほんとやめてほしい。

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