
日誌をつける男性保育士。千葉市では男性保育士の活躍の幅を広げるプランを進めている=同市美浜区の保育所【拡大】
男性保育士の数は18年4月で12人、5年後の23年4月には32人と徐々に増えつつある一方で、56人いる保育所長に現在でも男性が1人もいなかったり、保育所の中には男性用のトイレや更衣室が備わっていなかったりと、女性職員が大半を占めている職場で男性保育士の労働環境には課題が残されている。男性は「更衣室がない保育所の中には、男性保育士が倉庫で着替えをしている場所もある」と話す。
働きやすさを追求
同市は「ダイバーシティ(多様性)推進のためには、女性の社会進出の促進と同時に、男性が少数派を占める職場の見直しも必要」とし、男性の育児意識向上も目指した男性保育士の勤務環境の見直しを進めることを決めた。
計画期間は今年4月~39年4月までの10年間。プランではまず、男性保育所長を34年度までに1人、39年度までに5人に増やすといった登用目標を設定。この目標に向けたキャリアデザインとして、市役所の幼保支援課や児童相談所といった育児関連の他部署への配属も積極的に進めていき、将来所長として保育所を運営する素養を深めるとしている。
労働環境については、すべての市立保育所の調査を行い、トイレの男女完全分離化といった整備を進めるなど、働きやすさを追求するという。熊谷俊人市長は「働きやすい環境をつくることで、保育の世界を目指す男性に千葉市で働きたいと思ってもらえることにも期待している」とした。