オススメの業者を挙げるならば、頭一つ抜けていると思われるのはIIJ(インターネットイニシアティブ)だ。ネットプロバイダとしても最古参で、技術的なバックボーンは他社の追随を許さない。IIJは、ビックカメラやイオンと組んでカウンターを設置している。ほかにも、子どもや高齢者向けの機能を搭載した独自の端末を売り出しているトーンモバイルはTSUTAYAの系列店舗で端末を販売している。
一家4人のうち、子どもや妻の3台のスマホをMVNOに切り替えれば、1年で10万円以上の節約ができる場合もある。ただ、現在のMVNO業界は、ネット普及期に有象無象のプロバイダが出現した状況と似ている。大手通信事業者から借りた回線とユーザー数は見合っているか。大災害が発生した場合にきちんと繋がるのか。念頭に置いて行動する必要がある。
(スマートフォン/ケータイジャーナリスト 石川 温 唐仁原俊博=構成 図版作成=大橋昭一)(PRESIDENT Online)