「部下も持たず、つい最近まで昇進も考えていなかったという人たちばかり。違和感を持つ人、プレッシャーを感じる人など、社内では新たな問題が起きています」(メガバンク勤務の30代後半の女性)
銀行に限らず、生保や損保、証券業界でも事情は似ているようです。
「事務職からの管理職」に戸惑う声を集めてみました。
「38歳になった2015年、いきなり課長になれ、と言われたんです。出世なんかしたくなかったし、何をやればいいかわかりません。『いままでと仕事は変わらず、待遇がちょっと良くなるから』と上の人は言います。それなら、本社で広報の仕事をしてみたいなあ」(外資生保の老舗の保険事務の職員)「40歳を過ぎていきなり管理職になりました。バックヤードの仕事一筋だったので他部署の人も知らず、基幹職研修で一緒になると緊張します。そこで課題に出るプロジェクトファイナンスの事例など、さっぱり意味が分かりません」(国内大手損保の営業部勤務)
「スカートをはくしかないか」と諦め顔の男性
かつて企業は、総合職採用した多くの女性を、「女性がなじみやすい4つのR」部署に配属していました。IR(経理)、PR(広報)、HR(人事)、CSR(法務)とRのつく部署です。いま、多くの企業で起きている「4Rの女性管理職バブル」は、4Rに多数いる管理職適齢期女性を昇進させることで起きるのです。当然、何人もの「部下なし課長」が生まれるという不思議な状態となっています。