
「ちんや」のすき焼き適サシ肉。No.6、7のランクの霜降り肉を厳選して調達している=東京都台東区【拡大】
一方、市場では等級に沿った値付けが続く。1月の東京市場枝肉卸売価格(速報値、1キロ当たり)は、和牛去勢A5=2861円▽同A4=2572円▽A3=2361円で、ランクが高いほど高値だ。
格付けと味、消費者ニーズの乖離(かいり)に、危機感を募らせた一般社団法人「家畜改良事業団」は平成21年から和牛のおいしさの評価基準を作り始め、肉に含まれる脂肪酸やアミノ酸組成などの分析を進めている。独立行政法人「家畜改良センター」も、食べた際の評価と食肉中の成分値との関連から、味を客観的に表す指標づくりを目指す。同事業団の小林正人上席専門役は「味、香り、食感が総合的に分かるよう、数値を導き出したい」と話している。
【用語解説】牛肉の等級
日本食肉格付協会によると、脂肪交雑▽肉の色沢▽肉の締まりときめ▽脂肪の色沢と質-の4項目により、肉質等級「5」~「1」が決まる。脂肪交雑はいわゆる「サシ」のこと。「B.M.S.」No.1~12にランク分けされ、12が最高。等級5はNo.8以上となっている。