「睡眠時間6時間未満」は要注意 慢性的な寝不足の恐怖、将来の認知症リスクも (3/4ページ)

2017.4.8 16:02


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  • イラストレーション=中川原 透

 睡眠不足によって、脳は抑うつ状態(気分が落ち込んで活動を嫌っている状態)になっていきます。さらに、認知機能を含めた作業の機能が落ちていきます。すると、記憶力や作業能力、決定能力が下がってきて、仕事のパフォーマンスが確実に落ちます。また、睡眠時間が短いと、うつ病の発症率が上がるといわれています。まだ議論の段階ですが、慢性的な不眠症が、将来の認知症の発生リスクを高めるという研究報告も多くあります。

 「睡眠の質」も重要です。質を上げるためには、睡眠環境を整える必要があります。明るいところで寝れば睡眠が浅くなりますし、音もよくありません。布団の中の温度は32度ぐらいが適正で、暑くても寒すぎてもいけません。

 アルコールに頼って寝るのはNGです。寝る直前までお酒を飲んで寝る人が結構います。確かに寝付きはよくなるのですが、後半の眠りが浅くなります。アルコール離脱現象が起こるためです。結果的に睡眠の質が悪くなり、次の日に疲れが残ります。さらに、寝酒の癖がつくと、酒量がどんどん増えていき、アルコール依存症のリスクも高まります。

 そして、「睡眠の規則性」もとても大切で、毎日同じ時間に寝て同じ時間に起きるのが理想です。フリーランスで寝る時間がバラバラな人や、夜勤と日勤が交互にある職業の人などは、リスクがあります。

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