
口腔崩壊を起こしている子供の歯(大阪府歯科保険医協会提供)【拡大】
未治療の虫歯が1人で10本以上あるなど「口腔(こうくう)崩壊」と呼ばれる状態の児童・生徒の有無については、回答した学校の35.4%にあたる97校が「いる」と答え、子供の数は合わせて346人だった。具体的には「乳歯が全て虫歯の児童が数人いる」「歯肉炎も重度。パンが食べられない」「歯がない状態で親に伝えても『困っていない』と言われた」などの報告事例があったという。
同協会の担当者は「共働きや貧困などで子供を歯科に連れていくことができない家庭もある。学校で個別に家庭状況を把握したうえで指導することが必要だ」と話した。