“痛勤”地獄から逃れたい 時差出勤、テレワーク、指定席 多様化する企業の知恵 (2/3ページ)

2017.5.27 16:05

小田急線成城学園前駅の朝の通勤ラッシュ。混雑緩和が急務だ=東京都世田谷区(小田急電鉄提供)
小田急線成城学園前駅の朝の通勤ラッシュ。混雑緩和が急務だ=東京都世田谷区(小田急電鉄提供)【拡大】

 現在、出勤時間を1時間早め、午前7時半に新宿駅に到着するようにしたところ、座席に座って通勤できるように。「電車の中では、本を読んだり、ニュースのチェックをしたりもできる。体も楽で仕事の能率も上がった」と笑顔で語る。

 JR東日本では、混雑緩和のためにラッシュ帯を避けるオフピーク通勤を呼び掛ける。広報担当の橋本英樹さんは「時差出勤など、企業の取り組みはありがたい」。今年7月には、千葉-秋葉原駅間の総武線で、早朝時間帯に、一定の条件の下でICカード「Suica(スイカ)」で買い物をしたら、ポイントをプレゼントする早朝通勤キャンペーンなども予定する。

 指定席で快適

 “痛勤”の緩和のために、人気を博しているのが、確実に着席できる通勤時間帯の指定列車だ。小田急電鉄によると、東京西部のベッドタウン、町田市から新宿駅方面に向かう指定列車「特急ロマンスカー」は、午前7時台や同9時台が常に満席。午後6時以降に、神奈川県小田原方面に向かう座席指定列車も帰宅する会社員らでにぎわう。

 また、西武鉄道と東京メトロは、3月末から所沢-飯田橋(東京都千代田区)、有楽町(同)、豊洲(江東区)駅間に、平日の早朝や帰宅時間帯に初の有料座席指定の相互直通列車「S-TRAIN」の運行を開始した。指定料金は大人510円で、1カ月前からの事前購入が可能。西武鉄道広報部の田口文雄さんは「仕事で疲れた自分へのご褒美として乗るという人もいるようだ」と話す。

座席指定制やサテライトオフィス、企業の対策あれこれ

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