
小田急線成城学園前駅の朝の通勤ラッシュ。混雑緩和が急務だ=東京都世田谷区(小田急電鉄提供)【拡大】
一方、京浜急行電鉄は今月1日から、横須賀方面と品川駅までをノンストップで結ぶ着席保証列車「モーニング・ウィング号」と「ウィング号」を、座席指定制に変更。券売機に並ぶことなくインターネットから切符を買えるサービスも導入した。「利用者の利便性向上に役立った」(広報担当)としている。
本数を増やす
抜本的な改革を実現させる取り組みもある。小田急電鉄は来年3月、東北沢-和泉多摩川の約10キロメートルの区間で、上下線の複々線化を完成させる予定だ。電車の本数を増やし、新聞や雑誌を楽な姿勢で読めるように乗車率を160%まで低減させることを目指す。
一方、東京急行電鉄は、昨年5月から、横浜や吉祥寺、渋谷など乗降客の多い駅周辺で会員制サテライトオフィス「ニューワーク」を運営。場所や時間に関係なく仕事ができるインターネットなどの環境を確保することで、通勤電車の混雑緩和を狙う。