夏休みの自由研究で“親のレベル”がわかる 出来不出来は「家族の偏差値」 (2/6ページ)

(プレジデント社より引用)
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 近場に目を向けると自由研究のネタは案外ゴロゴロ転がっているものだ。書店にはこの時期、学校の自由研究対策の「ネタ本」がずらりと平積みされている。それらの多くは子ども向けに懇切丁寧な説明がなされている。非常に便利である。しかし、そうであるがゆえに自由研究の内容を限定してしまうというデメリットがある。「懇切丁寧」がかえってよくないのだ。

 そこで2冊の本を紹介したい。自由研究のために執筆された本ではない。自由研究のマニュアルではない。そこがいい。子どもに創意工夫する余地を残している。完成した自由研究の出来不出来はともかく、子どもなりにこの本を参考にすれば、オリジナリティーあふれる内容をリポートできるはずだ。

 「鉄腕ダッシュ」流の潮干狩りで東京湾を知る

 まずは1冊目。木村尚著『都会の里海 東京湾』(中公新書ラクレ)である。

 著者の木村さんは、テレビ番組「ザ!鉄腕!DASH!!」(日本テレビ系、毎週日曜夜7時)の人気コーナー“DASH海岸”にレギュラー出演している海洋環境の専門家だ。本書は大人向けなので、少し難解な表現もあるが、小学校高学年であればなんとか読めるレベルである。

 東京湾に対して、多くの人は「生息する魚介類の数に乏しい、汚染された海」というイメージを抱いているかもしれない。ところが、本書を読むと、東京湾には世界でも稀にみる豊かな生態系があり、魚だけでも約700種類が確認されていることがわかる。

 本書では、東京湾の内湾・外湾の双方、そして河口付近に生息する生き物たちを細かに解説している。数多くの食べられる魚介類の写真も掲載されていて、見ていると思わずおなかがすいてしまうほどだ。

自由研究におすすめしたいのは「貝」である

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