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これらは食費の高い家庭に共通する特徴です。端的に言えば、食べることに関してまったく無計画なのです。ひとつひとつの食材や商品は、高額ではないでしょうが、食べたいものを今食べたいという衝動が強く、「次の機会にしよう」という歯止めが利きません。欲望のままにお金を使ってしまっているのです。このことは食費だけでなく日用品にも同じことが言えました。
▼「今食べたい=今欲しい=今買いたい」歯止めなき消費衝動
そういったお金の使い方・考え方が家計全体に影響していて、全体的に支出が膨らみ、赤字家計になっていたのです。貯蓄は何とか210万円を維持しているものの、子どもの教育費や老後資金、その他のイレギュラーな支出への備えを考慮すると、40代としては心もとない金額です。
どうやって食費を月5万円も削減したのか?
そこで、なんとか食費を下げるため、2つの案を提案しました。
ひとつは、現金主義にすること。現在はポイントを得る目的もあって、買い物はほとんどクレジットカードを利用していますが、支出の把握がしにくいので、暫定的な措置として現金払いに移行してもらうことにしました。
ふたつめは、1週間単位で支出を管理していくこと。1週間分の食費の予算を決め、その金額をLさんが決める曜日に財布に入れて、1週間やりくりしていきます。毎週同じ予算で管理するので、お金が出ていくスピードも意識しやすいものです。
いつもは週の半ばで半分くらい残金があるのに、今週は3000円しかないのなら、お金を使いすぎていると判断できます。1週間がたち、もしお金が残っていたらどこかにストックします。そして新たな1週間には、また決まった金額を入れてはじめます。赤字になってしまったときは、翌週から前借りします。前借りなので、翌週は減った金額でやりくりすることになります。