ガムを噛みながら… 受付嬢は見た 就活生が人事には見せない「非常識な一面」 (2/3ページ)

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◆ガムを噛みながら受付…実際にいた非常識な就活生

 【調査依頼1】「面接に来た学生の振る舞いを見てほしい」

 就活生が面接官に礼儀正しくするのは当たり前です。でも、面接官が本当に見たいのは、学生の「よそ行きの姿」じゃなくて「普段の姿」ですよね。「受付なら“素”が出るのでは……」と考えた人事担当者から、受付で学生がどのような態度を取っているかを採用の判断基準にしたいと協力要請があったのです。

 そう、実は、企業の受付は就活生の「素」が出やすい現場なんです。私自身、学生さんたちの目を疑うような光景に何度も出くわしました。

 例えば、ガムを噛みながら受付に来て、入館手続きをする学生がいました。そんな非常識な学生はいないだろうと思われるかもしれませんが、実際にいるのです。もちろん人事担当者が来る前に口の中にあるガムは出していましたが、「“本丸”の人事担当者や面接官ではなく、受付嬢相手なら選考に響かないだろう」というのは、なんとも脇が甘い……。面接官の前ではニコニコ礼儀正しくても、受付ではだらしない姿を見せる学生を採用するほど、企業も人事もバカではありません。

 一流企業は、学生一人を雇うのにも徹底した社内調査を行っています。人事担当者たちは、自分たちの目が届かないところでも他の人の目を使って見ているのです。残念ながら、その学生は面接を通過することができませんでした。受付以外の場面でも、だらしなさや清潔感のなさが見えたそうです。会社の敷地に入ったら「すれ違う人全員が面接官」と思っても、思い過ぎではないのかもしれませんね。

「これぐらい大丈夫っしょ!」 本番前に気が緩む学生