中年よ、正しい盛り上げ方を知っているか… 忘年会で使える「スゴイ合いの手」 (2/3ページ)

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 同じく初級編で言うと、歌手名を連呼するという手もある。カラオケで松田聖子を歌う人がいたら、アップテンポの曲で、ところどころ「聖子!」と叫ぶのは中年の流儀である。「夏の扉」や「青い珊瑚礁」などは入れやすい。逆に「SWEET MEMORIES」や「赤いスイートピー」などは歌を邪魔しないのが流儀だ。

 当時、明菜派だったアナタ。負けてはいけない。いかにも分かりやすい聖子の合いの手と、中森明菜の合いの手は本質的に異なる。明菜の場合は、合いの手創作力が問われる。たとえば、「十戒」だ。イントロで「一戒、二戒、三戒、四戒…」とカウントアップをし、「十戒!」と叫んでから歌に入る。これは難易度が高いが、盛り上がること間違いない。

 「十戒」は難しいというアナタ。「DESIRE」から始めてみよう。サビに合わせて「ほら、どっこい!」と叫ぶと、場末感がアップすること間違いなしである。カラオケボックスというよりは、スナックのカラオケでやることをオススメする。

◆中年なら「X」でマウンティングしろ

 合いの手だけでなく、身振り手振りで盛り上げるという手もある。西城秀樹の「YOUNG MAN (YMCA)」などは分かりやすい。また、時節柄、自粛モードが漂っていたCHAGE and ASKAだが「YAH YAH YAH」に合わえて拳を振り上げるのもナイスだ。歌詞に合わせて嫌いな上司の名前などを連呼するのもグーだ。

 お馴染みのムーブでも盛り上げたい。中年たるもの、キーなど無視して、Xの「X」を歌うべきだ。「X JAPANじゃないか?」という声もあるだろう。「いや、初期はXだったんだ」「XとX JAPANは楽曲もアティチュードも違う」などとマウンティングしてこそ中年である。余談だが、私はYOSHIKIに対するTwitter質問企画で「XとX JAPANの違いは?」と聴いたら「良い質問ですね。あの頃の方が傍若無人だったかな」という返信がきたぞ。Xジャンプはお約束だ。メタボの腹を震わすのだ。

中年の底力が試されるのはブルーハーツ