大卒女性の無念… 千葉・埼玉に「高学歴の専業主婦」が多い理由 (3/4ページ)

 多くの企業が都心部にオフィスを構えているため、子どもがいないうちは職住近接のために23区内に居住しながら正規雇用として働くものの、出産し子育てを行う専業主婦となると、離職に伴う世帯年収の減少や子育て環境を考慮して、東京近郊に居住する女性が多いことが想像できます。

 しかし、テレワークの導入など、働く時間や場所を柔軟に選択できる環境整備づくりを企業側が進めていけば、「東京23区」の郊外に住んでいても、仕事と家庭の両立がしやすくなるなど、東京圏の女性が望むライフススタイルの選択肢が増えていくのではないでしょうか。

 東京23区外、神奈川、千葉の高学歴専業主婦の“無念”

 【3:離職した女性のうち、再就職を望む専業主婦女性は多い】

 前述したとおり、東京圏では高学歴女性のうち、約8割が結婚・出産を機に正規雇用の職から離職・転職します。さらに、子どもを持つ専業主婦女性の多くが、都心ではなく東京近郊(23区外、神奈川、千葉など)に居住をしていることから、高学歴女性が自らの意思で専業主婦であることを選択しているように感じますが、必ずしもそうではありません。

 アンケート調査結果のなかでは、離職して専業主婦女性になった女性の約6割が再就職を希望していることも明らかになっています。さらに、実際に、再就職が可能になった状況になった女性を対象に、再就職ができない理由を尋ねると、約半数の女性が「家庭の事情などで働く時間に制約があるため、条件に合う仕事がない」ことを挙げているのです。

 再就職先が見つからない専業主婦のなかには、「東京23区外」に住んでいるがゆえに、「自宅の近くで勤め先が見つからない」「オフィスの多い都心に勤めるには、通勤時間が長い」といった問題もあると想像できます。

神奈川、千葉、埼玉の専業主婦を戦力化せよ