スケジュールを白くするためには能動的なタイムマネジメントが必要です。しかし、能動的なタイムマネジメントの実行は、容易ではありません。
予定を執行する能力は向上したが……
インターネットやデジタル機器の発達とともに、現代人の予定を執行する能力は飛躍的に向上しています。しかしスケジュールを組み、計画を練る能力は低下しているのではないでしょうか。スマートフォンやパソコンのスケジュールアプリだけでスケジュール管理をしていると、その傾向は強くなるように思います。
スマートフォンなどのスケジュールアプリには一覧性がありません。一覧性がないと、明日の予定、1週間後の予定、1カ月後の予定、そのさらに先の予定を、連続したスケジュールとして視覚的に把握することができないため、重要な仕事を軸に予定を組むという、本来あるべきスケジューリングができなくなるのです。
紙とウェブの特質を知り、併用する
紙の手帳には一覧性を求めることができます。もっとも、旧来の紙の手帳は、多くが見開きを1週間単位としています。これと別に年間の表が用意されていることもありますが、書き込むスペースが限られています。しかも、週のスケジュール表と2本立てでは、ダブルブッキングなどが起きる危険もあります。