「社員のファッションが微妙」だと人材は集まらない 学生は企業のどこを見ているのか (2/4ページ)


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 1944年にジェニファー・ジョーンズがアカデミー賞主演女優賞を獲得したとき、授賞式で身につけていたダイヤモンドは、ハリー・ウィンストン(著名なアメリカの宝飾品店)が貸し出したものだった。以来アカデミー賞の受賞式に列席する女優たちは、ハリー・ウィンストンのジュエリーを身に着けてレッドカーペッドを歩くという伝統が生まれ、それは今日まで続いている。美しい女優たちがジュエリーを身に着けることで、ハリー・ウィンストンのブランドイメージが飛躍的に向上した事例だ。

 その手法は「プロダクト・プレイスメント」

 映画の主人公が商品を使うことでブランドイメージを高める手法は「プロダクト・プレイスメント」と呼ばれ、古くから用いられてきた。この手法の先がけは、実は日本だ。1718年(享保3年)に江戸で活躍した二代目市川団十郎が外郎(ういろう)売りに扮し、小田原にある薬屋の家伝薬「透頂香(とうちんこう)」の宣伝口上を述べたのが世界初だといわれている。

 これに遅れて1956年、アメリカ映画「理由なき反抗」でジェームス・ディーンが劇中で頻繁に整髪する場面に使われたくし(ニューウェル・ラバーメイド社製のエース・コーム)の入手先を知りたいという問い合わせがワーナー・ブラザーズに殺到した。これにヒントを得て、映画会社は劇中に企業とタイアップして商品を紹介する仕組みを考え出した。

 日本人に馴染みがあるのは、映画『007』シリーズだろう。ジェームス・ボンドが愛用するクルマ「アストンマーチンDB5と、DBS(第21作カジノ・ロワイヤルと第22作慰めの報酬にダニエル・クレイグと共に登場)」、タキシードの「ブリオーニ」、シャンパンの「ボランジェ」などがプロダクト・プレイスメントとして登場し、ジェームス・ボンドがブランドイメージづくりに貢献している。

 ホテルの玄関に高級車が停めてある理由

 格式のあるシティホテルやリゾートホテルを訪れると、玄関には必ずといっていいほど高級車が何台も停まっている。普段こうした場所を利用しない人なら、「やはり高級ホテルは停まっているクルマまで違う」と感じることもあるだろう。

働く社員によって、企業イメージがつくられる