なぜ「すぐやる人」ほど仕事が遅れるのか 一生懸命やっても評価されない理由 (2/4ページ)

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  • 木部智之『複雑な問題が一瞬でシンプルになる2軸思考』(KADOKAWA)

 重箱の隅ばかりつついていないか?

 仕事もまったく同じです。

 よく、「あの人は重箱の隅ばかりつつくよね」などと言われることがあります。全体のバランスを考えず、些末なことばかりにとらわれ、こだわっていることを揶揄する言葉です。

 では、そのような人たちはなぜ重箱の隅をつついてしまうのでしょう?

 答えは明らかで、今、自分がつついている場所が「重箱の隅」であることに気づいていないからです。

 重箱の全体像がわかっていなければ、自分がつついているところが隅なのか真ん中なのか、把握することができません。

 仕事の細部にこだわりすぎて、やるべきことの「本質」を見失うと、必ずヌケやモレが発生します。

 たとえば、作成中の資料のデザインに凝りすぎて、最も重要なコンテンツがストンと抜け落ちてしまったり……。自分自身は一生懸命やっていたにもかかわらず、最終的に良い結果を出すことができず、「あの人は仕事ができない」という評価に至る悪いパターンです。

 ゴールから逆算して走り出すために、全体像を把握する

 仕事をする上で大切なのは、「まず、全体を把握すること」です。

 そして、「その中から重要度を見極めること」です。

 最初に仕事の全体像を押さえた上で到達すべきゴールを決め、そこから逆算して手段や到達方法を考えます。それからようやく「さあ、仕事に着手!」という流れが理想なのです。

 どんな仕事でも、使える時間と費用は限られています。どんなにいいアイデアが100個出たとしても、その100個のアイデアを全部実行することはできません。実行するときは、限られた時間とカネで実行できる10個に絞る必要が出てきます。

 「何を実行し、何を捨てるのか?」

 この取捨選択をするためには、全体像がわからないと適切な判断ができません。

上司が求めているのは「資料そのもの」ではない