うわさの「一流営業マン」はチャラ男だった 「スーツを一着も持たない」男の仕事術 (4/4ページ)

◆同年代に問いたい 「あなたは全力を尽くしていますか」

【橋本】新卒のときに受ける教育は重要ですよね。

私も最初の現場の先輩に恵まれていたので、その後の受付人生に良い影響を与えてもらいましたが、そうじゃなかったら全く違う人生を歩んでいた可能性もあるなと思います。

【船橋】僕が新卒のときのOJTの先輩には感謝しています。新卒の頃なんて怒られてばっかりでした。それがいま生きていますね。

その先輩は遊び心もあったんですよ。先輩から「今から午後5時まで、何枚名刺もらえるか競争な。よーいどん」って言われて、それから5時に待ち合わせて一緒に「一枚、二枚……」って数えたりするのは、仕事の中に楽しさを見つけることを教えてくれたなと思っています。

僕も遊び心を持った指導をしつつ、言うところは言うようにメリハリはつけています。

【橋本】新卒のときの上司や先輩が、その後の社会人人生の試金石になりますよね。でも、新卒社員は上司を選べないんですよね……。

【船橋】上司と呼ばれる立場になったいま、同世代に問いかけたいことがあります。「あなたは仕事に全力を尽くしていますか」ということです。

僕ら30代って、一番脂が乗っている時期じゃないですか。20代のときはまだまだ甘くて、30代でようやく周りの人に少しずつ認めてもらえるようになってきた。なのに、ここで遊びたがる人も結構いるんですよ。

もう1時間だけ集中してやるか、土日に少しでも学びの時間を作るか--。そういった小さい積み重ねが10年後に大きな差をつける要因になっていたりする。

いま走るしかないです。時間は限られています。30代、いま全力で走りましょう。(聞き手 久住梨子/SankeiBiz)

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週金曜日。

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