こんなに違う「業界別・受付嬢カラー」 広告代理店はお嬢様系、IT企業は制服がスゴイ? (3/3ページ)

橋本真里子さん(一番右)がGMOインターネットで受付嬢を勤めていたときの制服姿
橋本真里子さん(一番右)がGMOインターネットで受付嬢を勤めていたときの制服姿【拡大】

◆ここまで!? きっちり決まりがあるメーカー系受付嬢

 最後にメーカー系受付嬢についてご紹介します。

 前出の業界とは打って変わって、メーカー系は厳格な社風の企業が多いです。モノづくりをするメーカーには、企業イメージとして正確性・安全性・画一性が求められるのです。

 まず通勤時に「デニム着用禁止」「スニーカー・サンダル禁止」「ジャケット必須」など、労働時間外の服装に決まりがある企業もあります。

 もちろん就業時は「お辞儀をした時に、髪が顔にかからない」「ネイルは薄いピンクかベージュ系のみ許可するが、ラメは禁止」「ヘアカラーはレベル◯まで」と細部まできっちりルールが敷かれています。メイクの仕方まで指導されることも…。制服はかっちりした地味なスーツをまとうため、お客様には堅実な印象を抱いてもらえます。

 ちなみに私が以前、短期間勤めていたメーカーは「エレベーターのボタンの前に男性が立っていたら女性が入れ替わる」「控え室以外でジャケットは脱いではいけない」「コートは会社入り口前で必ず脱ぐ」といったところまで指示がありました。このような価値観を持つ企業があることを知れたのはとても勉強になりました。IT系企業と比べると社員もお客様も年齢層が高かったため、年長者の価値観への配慮にもなりましたし、服飾規定による地味な見た目が、堅実さや安心感のアピールになるのだと多角的視点も得られました。しかし、最初は「今の時代にこういう考えの会社ってまだあるんだ…」と正直びっくりしたのを覚えています(笑)。

 一言に受付嬢と言っても、業界によって全く違った印象を与えていると思います。今回お話しした内容はあくまでも「一般的」な見解です。上記が当てはまらない企業も多々あると思います。

 次回、企業に往訪される際に、今回のお話を念頭に置いて訪問してみてください。そしてぜひあなたなりに分析してみてください。きっと面白い「受付嬢カラー」が発見できると思います。

【プロフィル】橋本真里子(はしもと・まりこ)

橋本真里子(はしもと・まりこ)ディライテッド株式会社 代表取締役CEO
1981年11月生まれ。三重県鈴鹿市出身。武蔵野女子大学(現・武蔵野大学)英語英米文学科卒業。2005年より、トランスコスモスにて受付のキャリアをスタート。その後USEN、ミクシィやGMOインターネットなど、上場企業5社の受付に従事。受付嬢として11年、のべ120万人以上の接客を担当。11年という企業受付の現場の経験を生かし、もっと幅広い受付の効率化を目指し、16年1月にディライテッドを設立。17年1月に、クラウド型受付システム「RECEPTIONIST」をリリース。

【元受付嬢CEOの視線】は受付嬢から起業家に転身した橋本真里子さんが“受付と企業の裏側”を紹介する連載コラムです。更新は隔週金曜日。

▼元受付嬢CEOの視線のアーカイブはこちら