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もうひとつ指摘したいのは、(3)気象の変化とそれに伴う消費者意識だ。地域を限定した詳細な気象情報が増え、天気予報の的中確率も高くなった。たとえば「夕方から雨が予想されるので、お出かけには折りたたみ傘を持ったほうが安心できます」という情報を入手すれば、傘をカバンに入れて出かける人が増える。こまめに水分を取る人も多く、通年でペットボトル飲料を持ち歩く人も増えた。リュックも飲料の収納が“標準機能”となった。
傘を使うにしても、ペットボトルを飲むにしても、「両手が空く」というリュックは便利だ。「消費者の心理的な障壁を取り除くこと」はマーケティング理論の王道である。「カジュアル化」「IT化」「消費者意識」という3つの点で、リュックは現代のビジネスパーソンに支持されている。スーツにリュックを背負う人は、今後も増えそうだ。
高井 尚之(たかい・なおゆき)
経済ジャーナリスト・経営コンサルタント
1962年名古屋市生まれ。日本実業出版社の編集者、花王情報作成部・企画ライターを経て2004年から現職。「現象の裏にある本質を描く」をモットーに、「企業経営」「ビジネス現場とヒト」をテーマにした企画・執筆多数。近著に『20年続く人気カフェづくりの本』(プレジデント社)がある。
(経済ジャーナリスト 高井 尚之 写真=iStock.com)(PRESIDENT Online)